施工管理アプリ「ANDPAD」を導入して、案件管理を効率化したことにより、生産性が向上し、工期が半減。施主報告の活用で顧客満足度も向上。

【 要 約 】

　株式会社 フロントハウジングは、兵庫県西宮市、神戸市、大阪市を中心に、収益物件の売買仲介や不動産管理、賃貸仲介など、不動産事業を幅広く展開している。
　同社では、事業拡大に伴い、原状回復工事やクロスの張り替え、設備入れ替え等の小修繕の案件が大幅に増加した。繁忙期で月20～30件程度だった案件が100件程度にまで増え、管理が追いつかなくなってしまったために案件管理の効率化に乗り出した。以前は、スマートフォンのチャットツールで協力会社とコミュニケーションを取っていたが、件数が増えてくると、大事な情報が後から送られてくるメッセージに埋もれてしまうという状況になっていた。また、案件管理にはスプレッドシートを使用し、部長が一人で更新していたが、案件が増えてくるとほかの社員も更新するようになり状況把握が困難になっていた。そこで、現場の効率化から経営改善まで一元管理できる施工管理アプリ「ANDPAD」を導入した。
　ANDPAD導入後には、原状回復工事・小修繕の案件管理をANDPADに集約したことで、一人ですべての案件を管理できるようになった。同じマンション内で複数の部屋の工事がある場合でも、案件ごとのチャットルームで協力会社とやりとりができるため、進捗状況がすぐに分かるようになった。また、管理物件の定期清掃を行う清掃事業でもANDPADを活用し、オプション機能の「施主報告」によりオーナーとコミュケーションを図っている。
　ANDPAD導入により、工期や売上の面でも効果が得られた。案件発生から工事完了までの日数はもともと3週間だったが、現在では10日へと半減し、売上が前年比150％向上した。売上についてはオーナーからの紹介案件の増加も要因のひとつだが、ANDPAD導入による生産性向上の影響も大きいと感じているとのことである。