EC・店舗・物流をシームレスに繋ぐ「SIMLES」を導入したことで、機動的な在庫の店舗集約を実現し、シューズブランドの課題であるサイズ欠けを極小化して機会ロスの削減に成功。

【 要 約 】

　神戸レザークロス株式会社は、シューズ等の小売業を行っている。　
　シューズの課題として、サイズが欠けると接客や購入判断が難しくなり、売れにくくなってしまうという課題がある。そのため、倉庫に在庫がなくなった際には、各店舗にバラついているサイズ在庫を集約する店舗間の移動の業務が重要になっている。
　以前から使用しているシステムには「店舗間移動」の機能がなく、売上と在庫データを見ながらエクセルで店舗に移動を依頼するデータを作成し、連絡していた。積載効率や輸送費の観点から、どの店舗からどの店舗に移動させるのが、最も効率が良いのか試算するのに、時間と労力がかかっていた。そこで、新しくEC・店舗・物流をシームレスに繋ぐ販売と物流のDXソリューション「SIMLES」を導入した。
　同システム導入後には、輸送費を含む最適な移動パターンがシステムにより自動算出されるので、店間移動の判断材料ができるようになった。また、利益が出るように計算された推奨値が出るため、サイズが欠けた商品に対してサイズが揃うように売上規模の大きい強化店舗に集約をしやすくなった。そのため機会ロスが削減され、商品を最後まで高い掛け率で売り切っていくことが可能になった。
　また、以前のシステムは、1点売れたら1点追加するといった、維持すべき在庫数を固定する簡易なものだったが、SIMLESでは、店舗毎・商品毎の直近の売上状況に応じた追加補充が自動化できるため、売れる商品を売れる店舗により多く投入出来るようになった。そして、データが一元化された事で、店舗毎に何週分の在庫を持っているかといった情報や、今後の在庫の投入予定も同時に把握できるようになった。